キャリアアップ助成金が 変わります!

https://www.mhlw.go.jp/content/11910500/001450174.pdf

【2025年4月改正】キャリアアップ助成金が大きく変わります!

2025年4月より、「キャリアアップ助成金(正社員化コース・賃金規定等改定コース)」が大幅に変更されます。

特に介護・福祉業界においては、人材確保と定着のためにこの助成金を戦略的に活用することが重要です。

1. 正社員化コースの助成額が【重点支援対象者】と【それ以外】に分かれます!

従来の制度では:

  • 有期→正規:80万円(大企業60万円)

  • 無期→正規:40万円(大企業30万円)

2025年4月以降は:

区分 有期→正規 無期→正規
重点支援対象者 80万円(60万円) 40万円(30万円)
上記以外の労働者 40万円(30万円) 20万円(15万円)

重点支援対象者とは?

  • 3年以上継続雇用されている有期雇用労働者

  • または以下の2つに該当する方
     ①過去5年以内の正社員経験が1年以下
     ②過去1年間に正社員として雇用されていない

  • 派遣社員や母子家庭の母等、人材開発支援訓練修了者なども含む

👉 現場での活用ポイント:
介護職員の中でも、長期間勤務しているパート職員や、正社員歴が乏しい方を優先的に正社員転換することで、高額の助成金を受けられます。


2. 昇給に関する助成金も区分が細分化!

従来:

  • 3~5%未満:5万円

  • 5%以上:6.5万円

改正後(1人あたり):

賃金引上げ率 助成額(中小)
3~4%未満 4万円
4~5%未満 5万円
5~6%未満 6.5万円
6%以上 7万円

👉 現場での活用ポイント:
「昇給=コスト増」だけではありません。助成金をうまく活用すれば、職員のモチベーションアップと企業への支援を同時に実現できます。


3. キャリアアップ計画書の提出が【簡素化】

これまで、各コースの実施前日までに「労働局長の認定」を受ける必要がありましたが、今後は「届け出のみ」でOKになります。

👉 現場での活用ポイント:
制度利用のハードルが下がります。これまで申請を見送っていた事業者様も、ぜひこの機会に制度活用をご検討ください。


まとめ

2025年4月以降の「キャリアアップ助成金」の改正は、単なる制度変更ではなく、人材確保・育成のチャンスです。制度の趣旨を理解し、自社に合った計画を立てることで、安定的な人材育成・職員定着につなげていきましょう。